ターミナルケアとは何か

病気を患っているタレントさんのブログなどからもターミナルケアという言葉は発信されていましたし、介護をされている方、また病気のご家族がいるとき、ターミナルケアという言葉を聞くことがあります。
ターミナルケアというのは病気によって残された時間が少ない方、また認知症、老衰などで人生の残り時間が少なくなっている方に、最後の瞬間まで満足した時間を過ごしてもらうためのケアです。

心臓マッサージや気管切開などの延命措置は行わず、痛みのコントロールだけ行い、安らかに穏やかに最後を迎えてもらいたいということで行われるようになったケアとされています。
緩和ケアと胃言葉もよく聞きますが、このケアの一部がターミナルケアと考えていいようです。

緩和ケアの場合、例えばがんの患者さんなどにQOLを考慮した治療を行います。
QOLはquality of lifeの略で、一人一人の人生、生活の質を向上させるための治療、手術などをさし、患者さんがどれだけ人間らしく、自分らしい生活を送ることができるのか、それをケア、治療、手術などによって向上させることです。
ターミナルケアの場合には、治療というよりも残された時間をより良いものとするために、ケアによってその時間をサポートするということで、終末期医療となります。
しかし緩和ケアの場合、終末期医療の要素を持っていても治療を加えることで違いがあるのです。

ターミナルケアを始めるタイミングとは

通常の治療も、治療を受ける本人、そしてご家族などに治療の方向性を説明し、最終的にご本人、またご家族がその意思決定を下します。
ターミナルケアも同様で、ご本人やご家族の意志によってそのタイミングが決められるのです。
しかし、ここで慎重になってほしいこととして、ターミナルケアを始めるということは、イコール、延命をあきらめることになるということ、つまり患者さんがしっかりと納得していない場合、つらいケアになるという点が難しいポイントになります。

がんなどの病気の場合、その症状やがんの進行状態によって余命をある程度予測できるのです。
特に終末期、末期でも最後を迎える状態になると、医師、看護師などの経験によってどのくらい持つのか?ということがある程度はっきりします。
もちろんそれ以上に長生きされる方もいますし、あっという間に急変し死亡されてしまう方もいるので一概には言えないことです。
しかしもう残されている時間が少ないとなったとき、激しい痛みをこれ以上長引かせ、苦しい状態のまま逝ってしまうのは本人にとってつらすぎる・・とそのタイミングでターミナルケアを始めることもあります。

認知症、老衰という場合、ご家族によって違いがありますが、寝たきりになって食事ができなくなったころから、ターミナルケアを考慮することが多いようです。
ご本人が意志をもってターミナルケアに切りかえる、医療、また介護に携わる人からすれば、これが最もいい判断となりますが、認知症の場合には意思の疎通ができないことも多いので、要介護者の体の状態を考慮し、ご家族がターミナルケアをするという決断をすることが多くなります。