介護保険のことに詳しい人は少ない

2000年から介護保険制度が始まってもうかなりの年数となるのに、介護保険のことをよく理解されていない方が多いようです。
少子高齢化が深刻化する中で、この先、さらに高齢者、また要介護者が増えることは現実的な問題で、今急ぎ介護サービス事業者が増えている状態といわれています。
しかし、納得のいく施設に入ることができず、自宅で待機状態となっている人も少なくないのが現状なのです。

テレビなどを見ていると老々介護で介護を苦にした事件などもあり、介護は家族の生活状況を大きく変える事なのだということは理解できます。
しかし実際に介護保険をどう使えばいいのか、その場になってみると慌てる人が多いのです。

介護保険は堂々と利用していい制度

少子化、核家族化が進み、高齢者と若い世代が一緒に暮らすことができない状況というご家庭が多くなっています。
高齢者が単独で暮らす、また高齢のご夫婦が老々介護しながら暮らすということも多くなっている状況です。
家族だけで介護ができた大家族の昔とは、生活状況が一変しています。
そこで社会全体で介護が必要な人を支えていこうという仕組み、介護保険制度が施行されたのです。
>>介護保険制度の概要 |厚生労働省

風邪をひいたり、体調が思わしくなければ私たちは健康保険を利用し治療を受けることができます。
これと同じように介護が必要となった場合、介護施設などのサービスが受けられる制度、つまり社会保険方式となるのが介護保険制度となります。

社会保険方式が採用となっているのは医療保険、年金保険、雇用保険、さらに労働者災害補償保険、介護保険と5つの制度です。
生活の中で病気になったり、介護が必要な状態となったとき、また労働災害にあった場合など、国民が利用できる困窮を予防する防貧予防の制度といわれています。
私たちは40歳を過ぎると介護保険料を支払いますが、こうしたこの国に暮らす人が利用できる制度なのですから、堂々と利用していいのです。

利用には要介護度を認定することが必要

ただし、介護保険制度の利用には要介護認定を受ける必要があります。
市区町村が行う介護認定審査会で介護の必要度を判定し、そのうえで要支援、要介護を認定するものです。
要支援は1と2、要介護は1から5までの区分があり、その区分に応じて介護サービスが利用できます。

介護が必要なレベルによって平等に利用できるサービス構成です。
例えば要介護Ⅰという人は、1か月に16万くらいが上限、要介護5となると36万が上限で、介護サービスを受けることができます。
通常こうしたサービスには所得が関係してくることも多いのですが、介護の場合、介護の必要度を認定し利用できるものなので、平等に利用できるシステムとなっているのです。